庄野歯科インプラントセンター

ドクターコラム

実際に起きたインプラントの
失敗例とその原因

インプラント失敗

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インプラントの寿命を縮める
7つの失敗例

インプラント治療は、失った歯を取り戻すことができる優れた治療法として普及しつつありますが、残念ながら他院で失敗が起こっているのも事実です。このことからも分かるように、インプラントは100%安全な治療法とはいえませんが、たとえ手術で失敗しても、その後のリカバリー(再治療)で成功に導いている事例はいくつもあります。

インプラントの失敗は、歯科医院選びの失敗であるともいえることから、インプラント手術を受ける際は、失敗を防ぐためにあらゆる努力をし、失敗が起きた場合に最善の対処ができる医師を選ぶ必要があります。

また、インプラント手術で起こり得る失敗事例とその原因について知っておくことも大切です。インプラント治療の失敗についてご理解いただくために、ここでは主な8つの事例を紹介していきます。

失敗例1インプラント体が
骨と結合しない

インプラント体は骨に埋め込むことで、周囲の骨組織と結合して定着します。この現象をオッセオインテグレーションといって、生体適合性が高いチタンという金属がインプラント体の素材に使われていることにより、骨との結合が進んで一体化していくのです。

ところが、何らかの原因によって骨結合が阻害されると、インプラント体が定着せずに動揺をはじめ、最終的には抜け落ちてしまうこともあります。主なインプラント体が骨と結合しない原因には、次のようなものがあります。

インプラント失敗の主な原因


  • 術後の初期固定の失敗
  • ドリルの摩擦熱による骨の壊死
  • インプラント体の埋入位置や角度が不適切
  • 周囲組織の細菌感染
  • 咬み合わせの不良
  • 歯ぎしりなどによるインプラントへの圧力

失敗例2神経や血管の損傷

インプラント手術中に神経が損傷を受けることで、術後に麻痺やしびれなどの症状が起こる場合があります。特に、下顎には、下顎神経から始まり下歯槽神経、舌神経、頬神経などの神経が複雑に走行しているため、ドリルで骨を削る際には十分な注意が必要とされます。

また、2007年には東京の歯科医院で、誤ってドリルで動脈を傷つけてしまったことにより起こった大量出血による気道閉塞が原因の死亡事故が起こっています。主な神経や血管の損傷の原因には、次のようなものがあります。

インプラント失敗の主な原因


  • 術前の検査不足
  • 歯科医師の経験や知識の不足

失敗例3痛みや腫れが治まらない

鎮痛剤を飲んでも治まらないほどの痛みが続く場合や、どんどん痛みや腫れがひどくなっている場合、何らかのトラブルが起きている可能性があります。特に、骨壊死は激しい痛みを引き起こします。また、細菌感染によって炎症が起こっていると、痛みや腫れがひどくなります。

さらに、上部構造の装着後に咬み合わせの調整に不具合があると、咬むたびにインプラント体に力が加わることで、咬合痛が起こることがあります。

主な痛みや腫れが治まらない原因には、次のようなものがあります。

インプラント失敗の主な原因


  • ドリルの摩擦熱による骨の壊死
  • 周囲組織の細菌感染
  • インプラント体の埋入位置や角度が不適切

失敗例4上顎洞への
インプラント体の迷入

上の奥歯に埋め入れたインプラントがそのまま骨を突き抜けて、上顎洞と呼ばれる骨の空洞の中に入り込んでしまうという失敗事例があります。これは、上顎洞があることにより、上顎の骨の高さが他の部分に比べて少ないためで、インプラントが埋入後に骨からはみ出てしまった場合、骨結合できずにインプラントが脱け落ちてしまうのです。

歯のレントゲン

インプラントが上顎洞の中に迷入してしまった場合は、上顎洞からもっとも近い中鼻道という部分から、内視鏡を使ってインプラントを摘出する外科手術を行う必要があります。

主な上顎洞にインプラント体が迷入する原因には、次のようなものがあります。

インプラント失敗の主な原因


  • 術前の検査不足
  • 不適切なインプラント体の使用
  • インプラント体の埋入位置や角度が不適切
  • 歯科医師の経験や知識の不足

失敗例5インプラント辺縁骨の吸収

インプラントを埋入後、インプラントを支える周囲の骨の吸収が起こることにより、徐々にぐらつきがひどくなる原因があります。特に、細菌感染によって周囲組織で炎症が起こると、歯周病と同じように骨の破壊が進んで、最終的にインプラント体が抜け落ちてしまう可能性があります。

また、インプラントは構造上、上部構造とインプラント体の接合部で骨吸収が起こりやすいため、前歯のような審美性が求められる部分には、骨吸収を抑えるタイプのインプラントシステムを選ぶ必要があるます。

主なインプラント辺縁骨の吸収の原因には、次のようなものがあります。

インプラント失敗の主な原因


  • 周囲組織の細菌感染
  • 不適切なインプラント体の使用

失敗例6歯肉退縮による
審美的トラブル

骨吸収が起こった場合のほか、歯肉が薄い部分にインプラントを埋入した場合、歯肉のラインが後退することによって、その部分だけ歯が長く見えたり、アバットメントという部品が透けて見えたりすることがあるため、前歯のような人目につきやすい部分では審美的なトラブルの原因になります。

インプラントが埋入された歯

特に、歯肉が薄い部分では、アバットメントがチタン製だと歯肉が黒ずんで見えたり、さらに、人工歯と歯肉の境目からがアバットメントが露出したりする恐れがあるため、注意が必要です。

主なインプラント埋入後に歯肉退縮が起こる原因には、次のようなものがあります。

インプラント失敗の主な原因


  • 周囲組織の細菌感染
  • 骨幅や歯肉の厚み不足
  • チタン製のアバットメントの使用

失敗例7インプラント体や
上部構造の破損

人工歯やインプラント体に大きな力が繰り返しかかると、上部構造を固定しているネジの緩みや破損が起こって、上部構造が外れてしまったり、上部構造自体が欠けたり破折することがあります。骨に埋め入れているインプラント体が破折してしまうと、インプラント体の撤去が必要になります。

歯科医院から指定されたメンテナンスを受けていないと、ネジが緩んだまま放置されてしまう恐れがあることから、事態の悪化を防ぐためには、早期発見・早期治療が重要だといえます。

主なインプラント体や上部構造の破損の原因には、次のようなものがあります。

インプラント失敗の主な原因


  • 咬み合わせの不良
  • メンテナンス不足

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  • 2017年12月28日ホームページをリニューアルしました